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テナントインタビュー ゼネラルシムスサービス様

2023.08.01

テナントインタビュー

こんにちは。日総ビルディング株式会社 広報担当です。

今回は入居頂いているテナント様のインタビューを掲載します。

 

ゼネラルシムスサービス株式会社 代表取締役 井上 信孝様

ゼネラルシムスサービス様の公式HPはこちらをクリック

 

日総:WINDBASE横浜西口は去年8月にオープンし、ゼネラルシムスサービス様には今年からご入居頂きました。本日はサービス内容やこれまでの経験をお聞かせいただければと思います。

WINDBASEのHPをご覧になられたことはございますか?

 

井上(以下敬称略):入居の際にみました。また、移転をお知らせする際にここだよと見せると「おしゃれなところに引っ越しましたね」と言われます。

 

日総:ありがとうございます。実は横浜駅相鉄口のところにも実は大きく看板を出していて。

 

井上:知っています。あれみんな気付くんですよね。来る人来る人「看板が出てますよね?同じとこですよね。」と言われます。

日総:知って頂いていてありがたいです。

まずゼネラルシムスサービス株式会社の事業内容についてお聞かせください。

 

井上:社名に入っているGeneralとServiceは意味がわかると思うんですが、間に入っているSIMSSecondary Ion Mass Spectrometer(2次イオン質量分析計)の略語で装置の種類を表しています。簡単に言うとそれをサービスする会社です。

すごく珍しい装置で色んなことに使っていて、1番わかりやすいものでいうとはやぶさ2です。

小惑星リュウグウから持ってきた塵を検査するのですが、そういった隕石は1番最初に非破壊検査といって電子顕微鏡でみたりCTスキャンにかけたりします。そして最終的には中身がなんの物質なのかを調べるために破壊検査をします。その破壊検査をするのがこの装置です。例えば中にある酸素を分析すると、3種類の酸素16.17.18Oの同位体比が宇宙からきたものと地球上にあるものでは同じ石でも比率が違う。そこから年代測定に照らし合わせると、その石が何万光年前からきたものという見当がつきます。これを地球や太陽の起源などの研究に役立てていてこれがまず1つ。

もう1つは半導体です。一般的にシリコンに不純物イオンをぶつけて作るのが半導体なのですが、どこまで入っているかというのは調べないといけなくて、すごい高電圧をかけて20.30万ボルトをかけて注入するのですが、注入するだけでは本当に入っているかわからないのでそれを調べることにも使われています。

最近だと水素を安定的に測れる装置がこの装置しかないので、物を売るためではなく事業内容をアピールできるようなブランディング用にHPを作ろうとしています。

現在ダイナミックSIMSを作っているのは世界に1社しかなくとても高額です。私が国立大学などに行って操作している装置は、新しい古いはありますが最新のもので10億円を超えます。

 

日総:この業界に入ろうと思ったきっかけはありますか?

 

井上:前にいた会社は工業系で、実は何度か転職をしていて1番最初は通信機器のメーカーにいたのですが、出身地の北海道に帰りたかったんです。それで札幌に戻ってはこれたのですが、また転勤になって東京に戻らないといけないときに辞めました。それで転職先を道内で探して河川の設計をしたんですよ。

北海道は公益事業が多いのでこれは安定的だと思って、で入ったはいいんですが中央省庁再編があったんですね。

なにが起きたかというと北海道って昔北海道開発庁があって、その下に開発局、それがいまの国土交通省に取り込まれた時に予算が大幅に減るだろうと予測されたんです。そこで転職活動をしました。

そこで探し当てたのが前職の会社です。フランスの会社だったのでかっこいいと思って(笑)

 

日総:採用は考えていますか?

 

井上:つい最近事務員さんを1人採りました。

常勤の方が必要だったので横浜の人を採ろうということで、ここWINDBASEの会議室を貸し切って面接して7月からお願いしています。

あとはエンジニアも1名10月くらいから採用予定、また知人の分析に長けている方にも来ていただく予定です。

 

日総:業務上で影響を受けた人物はいらっしゃいますか?

 

井上:誰かに影響を受けるというのは時々ありますがそこまで気にしたことはないですね。

この業界って使う範囲がニッチなので。ただそれがないとなにもできないっていう人たちは結構多いです。だからフランスだと高くても5億とか出して買うんですけど(笑)

 

日総:業界全体に関して現在の情勢をどうお考えですか?

 

井上:いま中国と台湾が仲悪いので、台湾のTSMCっていう半導体の会社が攻撃されたら半導体が1個も入ってこなくなる事態になっています。

今アメリカ主導でアメリカにもTSMCの工場を作っていますし、日本だと熊本に半導体の工場を作っています。

 

日総:現在半導体は車やドローンに使われているのが一般的に知られていますが、今後半導体の役割としてはどのように変わっていくとお考えですか?

 

井上:半導体がないとなにも動かないので半導体は絶対なくならないと思っているのですが、今後半導体に代わるものが出てくる可能性を考えています。

車でいえばエンジンがないようなモーターの技術が出てきたり、今まで思ってもなかったそういう覆していくような同じ事が宇宙でも起きているんです。月の探査ってアポロ計画以降まともなものは1つもないのですが、現在アルテミス計画というのがあってそういった探査って最終的に何がわかるかというと人間が住めるかどうかなんです。

人間が住むには絶対に水が必要で、今のところ月に水はないとされているのですが実際掘ったわけでもないしわからない。

さっき言ったその装置は水素を安定的に測れる唯一の装置なので、月面を走る車などで石を拾い、それを作った装置に入れて測り水素があれば人間が住めることになる、そういうストーリーができれば色んなひとのためにもなるしうちの会社も儲かるし(笑)

あと場合によっては医薬とかにも使っているみたいですね。

おもしろいことも考えれば考えるほどいっぱいありますね。ただ調べるための機械が高くてそこにいきつけない人も多いし、高すぎるので持っている大学も限られるんですね。そうするとそのことについて学んでもきてないので使ってみるという発想がまず出ない。

じゃあ価格を下げるしかない、でも価格をすぐぐんとは下げられないのでじゃあ機能を絞ろう、そうすると使ってくれる人が増える。

結果いっぱい売れる、そうするとお金が増える、売れる、という良い循環が回ってくるという考えですね。

 

日総:新しい医療の方法や分野で発展できそう、、やはり高すぎるとその機械を使ったことなかったら使おうと思わないですもんね。もったいないです。

 

井上:そうなんです。なので買える程度の値段、5億5千万とかだと大きい会社でもそのくらいの金額になるとだいたい社長決裁とかもう相当上の役員決済までいかないと決済がおりないんですよ。

でも普通の分析する研究者がそこまでのリスクを負って稟議書書くかといったら書かないですよ。

 

日総:結果が出せなかったらどうしようってなりますよね。

 

井上:5億5千万会社が出して結果出なかったらって普通は思うので、国の研究機関にしか売れていないっていうのはそういう事情があって。

じゃあ私たちはなにをしなければならないかというと、使ってくれる人に安く広げていかないといけない。

 

日総:装置の大きさはどのくらいですか?

 

井上:1番安価、といっても安くはないですがそれでこの会議室くらいですね。

今1番大きいとされている装置だとその2.5倍くらいです。

 

日総:装置はそのくらいの大きさなのに調べる対象物はものすごく小さいですね。

 

井上:そうですね。こんな小さいものの、測っている対象が20μとかの世界で、機械はさっき言った通りの大きさです。

 

日総:それはその機械が演算などする上でどんどん大きくなるということなんですか?

 

井上:測りたい試料、対象物にイオンビームというものを当てます。

当てる距離や加速電圧といって途中で電圧変えて加速させたりするんですが、そのために距離が必要なんです。だから必然的に大きくはなる。

セカンダリーイオンってなにかっていうと、どんって当てるのがプライマリーイオン、当てた衝撃によって組織が壊れてそこから対象物になる2次イオンというのが出ます。それを拾って二次系、セカンダリーって部分で質量を増す、重いのから軽いのまであるのですが重さによって曲がり方が違うんです。ぶつけて電圧かけて曲げさせると重さが違うから曲がる角度が違うんですよ。

簡単に言うと軽いボールを投げるのと重いボールを投げるのでは距離が違うのと同じで、それを上手いこと磁石を使って質量を分離させてターゲットだけを拾う。それでこの中にどれくらい入っているか拾うのがこの装置です。

高電圧で加速させて破壊しているので中が汚れます。その汚れを定期的に分解してメンテナンスしなければならなくて、その仕事が私の仕事です。

そのメンテナンスできる人がそんなにいないんです。もちろん売れる台数も少ないのでメンテナンスする人も少ないんですけど、1番大きい装置でいうとさっき言った11憶のラージシムスは日本に5台あって、それを直せるのは日本で私しかいないんです。

 

日総:WINDBASEに入ろうと思ったきっかけを教えて下さい。

 

井上:人員を増やさなきゃと思ったのが今年の2月くらい、ネットで探して普通のビルもみていたんですが、この綺麗なオフィスが引っかかって問い合わせたんです。

内見して元のオフィスから歩いて5分だったんで近いし綺麗だしいいなと思ってそこで検討をしたのですが、1週間くらいで割と早く決めました。良いと思った時が吉日なので、悩んでも結果は同じなんですよね。悩む時間の方がもったいないなと、それで失敗したらそのとき考えればいいので。確か小さいお部屋と今のお部屋2部屋みて広い方がぴんときたんですよね、あとは窓の大きさとか。

 

日総:今のお部屋は窓のところに少し窪みがあって、私たちがモデルルームにしていたときも打ち合わせスペースのような丸テーブルを置いていたのですが、内見の際にイメージがわくと仰っていただきましたね。

 

井上:だいぶぱくってしまいました(笑)内装も良いですよね。大学の先生とか招くとみんな綺麗なとこだねって言っていただけますね。先々週面接した方も場所が横浜っていうのと、やっぱりビル、オフィスが綺麗っていうのが来る方も良いと思うので。

完全にベンチャーですしなんの会社かわからないのでオフィスくらい綺麗なところでないと怪しいんじゃないかと思われるかもなのと、横浜駅なので特定の路線のある一部の駅というわけではないじゃないですか。だから結構いろんなところから応募があったんですよ。例えば相鉄線、横浜線の駅とか限定しちゃうとその路線+行きやすい方しかこないですけど、横浜駅だと大体のところからこれる。

そうすると応募が多いということはこちらも選ぶ選択肢が多いので、最寄りが横浜駅っていうのは決めた理由のうちにありますね。あとはオフィスをみて会議室とかもきちっとしていて綺麗なので。やっぱり見栄えが良くないと良く思わない人もいると思うんです。

これが例えば自分で借りたとして似たような広さでオフィス一室でやるのと、会議室でやるのとは多分印象はだいぶ違うと思いますね。

 

日総:ワンコストプランはいかがですか?

 

井上:他を借りていないので高い安いでいえば割高感はありますが、全部込みなのでコストとして月いくらかかるというのが計算しやすいですよね。

例えば電気代とかはもうちょっとで落ち着くのかな、ちょっと前までどこまで上がるんだろうという感じでしたがそこを気にする必要がないのがワンコストの利点ですよね。

 

日総:ラウンジや会議室はご利用になっていますか?

 

使っていますね。だいたい朝にお茶を買っています。外のコンビニに行くのはめんどくさいのと、僕の部屋が目の前なので買っちゃいますね(笑)

 

日総:最後にインタビューを見ている方へメッセージをお願いいたします。

 

井上:これからエンジニアを募集します。募集要件としては知識を持っているとかではなく、例えば改造や分解するのが好きとかそういう方が良いですね。

エンジニアに求めるのはやってみたいという興味がある人、そういう人でないとこの仕事面白くないんです。

この仕事を覚えるのに最低3年~5年かかると言われていて、この装置ってものすごく難しいのは高電圧で真空装置でパソコン、データ処理、通信の知識が必要なのでオールラウンダーじゃないとできないんです。専門知識を持っているというよりはこんなことやってみたいという人と仕事がしたいかな。

そういう人だと新しい発想を出してくれて我々も前に進めるのかなと思いますね。

 

 

井上様貴重なお話ありがとうございました。

なかなか聞くことができないお話で大変興味深く伺いました。

 

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